第36回ハンセン病コ・メディカル学術集会は、多くの方々のご参加をいただき、無事終了いたしました。
積極的なご参加、活発なご討議をいただき誠にありがとうございました。
多磨全生園スタッフ一同、心より厚く御礼申し上げます。
このたび、第36回ハンセン病コ・メディカル学術集会を多磨全生園が担当させて頂くことになりました。会期は2024年11月8日(金)から9日(土)の2日間、会場は東京都東村山市の国立ハンセン病資料館ならびに当園です。
ご周知のように全国13施設の入所者数は年々減少し、2024年2月末時点では733名となりました。一方、高齢化も年々進み、平均年齢は88.2歳となりました。約20年前の2003年には3,733名、76.0歳でしたので、その変化の大きさを窺い知ることができます。このような変化の中で私たちが直面している課題は、いかにして入所者に「生きていることの充実感」を満たせるように医療や看護を提供するかであり、生活環境を充実させるかであります。さらには、ライフサポートなどを通して、いかにして「心の安らぎ」を得る療養環境を提供するかであります。こういった課題を解決する上で重要になるのが、「入所者一人ひとりに寄り添って考える」こと、だと考えます。
そこで今回の学術集会のテーマは「入所者一人ひとりに寄り添って考える~生きていることの充実感そして心のやすらぎ~」としました。各施設において、入所者の「生きていることの充実感や心の安らぎ」を目指し、医療・看護・介護、ライフサポートなど様々な視点で、様々な取りくみをしているかと思います。本学術集会では、その成果のみならず、悩んだり苦労していること、さらには心に残った事例なども発表して頂きたいと考えます。また、益々入所者数が減少し、そして高齢化が進行する将来を見据え、私たちは入所者一人ひとりの「生きている充実感そして心の安らぎ」のために何をすべきか、各園の将来構想も踏まえて議論できればと考えています。
同じ志を持った13施設の仲間が、face-to-faceで思いを語りあい、そして高め合う、そのような学術集会にしたいと考えます。また、東京の夜景を眺めながらの情報交換会(@池袋サンシャインシティー)も行いますので、施設の垣根を乗り越えた交流の場となることを願っています。多くの方々のご参加を、多磨全生園職員一同お待ちしています。
学会名 | 第36回ハンセン病コ・メディカル学術集会 |
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会期 | 2024年11月8日(金)~9日(土) |
テーマ | 入所者一人ひとりに寄り添って考える ~生きていることの充実感そして心のやすらぎ~ |
大会長 | 鵜飼 克明(国立療養所多磨全生園 園長) |
会場 | 国立ハンセン病資料館 〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13 国立療養所多磨全生園 〒189-8550 東京都東村山市青葉町4-1-1 |
国立療養所多磨全生園 担当:尾田明人(庶務課庶務係長)
〒189-8550 東京都東村山市青葉町 4-1-1
TEL 042-395-1101(代表) FAX 042-394-2410
E-mail:oda-akihito.wj8@mhlw.go.jp
第36回ハンセン病コ・メディカル学術集会 運営事務局
株式会社コンベンションプラス
〒113-0034 東京都文京区湯島2-31-14 ルーシッドスクエア湯島5階
TEL:03-4355-1137
Email:hcam36@convention-plus.com
内田 博文 国立ハンセン病資料館 館長
熊地 美枝 岩手医科大学 看護学部地域包括ケア講座 精神看護専門看護師
村山 朋美 独立行政法人国立病院機構 東京病院 緩和ケア認定看護師
本学術集会の参加にはオンライン参加登録が必須となります。参加登録費は、無料です。
下記内容をご確認の上、参加登録ボタンよりご登録をお願いいたします。
演題発表を希望される方は、始めに参加登録をお済ませのうえ、演題のご登録をお願いいたします。
2024年6月17日(月)~ 2024年10月10日(木)正午
ハンセン病資料館内は、飲食禁止のため、昼食会場(ポスター会場)は、多磨全生園公会堂です。会期中は昼食(お弁当とお茶)を1,000円(税込)にて事前申し込み販売をいたします。ご希望の方は、参加登録手続きの際にお申込みください。お支払いは学術集会1日目(11月8日)の昼食時に、昼食会場(ポスター会場)にて承ります。
会場周辺は飲食店がございませんので、ご利用いただくことをお勧めいたします。
抄録集は、製本版(冊子)ではなく、電子版(PDF)となります。
参加登録された方には、抄録集のダウンロード方法をご案内いたします(10月末予定)。
ハンセン病資料館の当日受付でのお渡しになります。
東京の夜景を見ながらの情報交換会になります。参加ご希望の方は、参加登録の際にお申し込みください。
会場スペースの都合、事前申し込み制となりますのでご了承ください。
日 時:2024年11月8日(金)18:00~20:00
会 場:ジンジャーズビーチサンシャイン(池袋サンシャインシティ 59F)
会 費:6,000円(税込)
会費は、学術集会1日目(11月8日)の昼食時に、多磨全生園公会堂の昼食会場(ポスター会場)にて承ります(できるだけおつりの無いようご準備下さい)。
先 着:80名 *情報交換会ご参加の方は、資料館前から清瀬駅までバスでお送りいたします。
日 時:2024年11月9日(土)13:30~15:00
参加登録手続きの際にあわせてお申込みください。奮ってご参加ください。施設見学会にご参加の方は、この日もお弁当をお申し込みください。お支払いは、学術集会1日目(11月8日)の昼食時に、昼食会場(ポスター会場)にて承ります。
お申し込み後のキャンセルはお受けできませんのでご了承ください。
募集期間: 2024年6月17日(月)~ 2024年7月18日(木)正午
7月25日(木)正午(再延長はありません)
演題募集終了しました。たくさんの応募ありがとうございました。
全国13園のハンセン病療養所に勤務する方
*特に、各園のライフサポートに関する発表を要望します。
1. 看護の質の向上 | 13. 食事の楽しみ | 25. 看取り |
2. 介護の質の向上 | 14. 高齢化への対応 | 26. 宗教との関わり |
3. 生活の質の向上 | 15. 誤嚥対策 | 27. 看護教育 |
4. 医療安全 | 16. 口腔ケア対策 | 28. 職員教育 |
5. 転倒予防対策 | 17. 認知症対策 | 29. ハラスメント対策 |
6. リハビリ | 18. 難聴対策 | 30. 災害対策 |
7. 地域連携 | 19. 視力障害対策 | 31. 薬剤関連業務 |
8. 多職種連携 | 20. 皮膚ケア及び褥瘡対策 | 32. 臨床検査業務 |
9. コミュニケーション | 21. サルコペニア・フレイル対策 | 33. 放射線検査と安全管理 |
10. ライフサポート | 22. 感染管理 | 34. 電子カルテ/オーダリング |
11. チーム医療 | 23. 5類以降後のコロナ対策 | 35. 差別偏見 |
12. 生活のやすらぎ及び楽しみ | 24. 終末期医療 | 36. 名誉回復 |
37. ハンセン病の歴史 |
演題登録時にご入力のEメールアドレスへ、9月上旬に採否通知をお送りいたします。
お問い合わせ先
第36回ハンセン病コ・メディカル学会学術集会運営事務局
株式会社コンベンションプラス 担当:中野、畠山、一色
TEL:03-4355-1137 E-mail:hcam36@convention-plus.com
国立ハンセン病資料館
〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13国立ハンセン病資料館
https://www.nhdm.jp/information/access/
周辺地図
国立療養所多磨全生園
〒189-8550 東京都東村山市青葉町4-1-1
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/hansen/zenshoen/kotsu.html
西武池袋線 清瀬駅南口発 西武バス 久米川駅北口行き
「ハンセン病資料館」 下車(所要時間 約10分)
西武新宿線 久米川駅北口発 西武バス 清瀬駅南口行き
「ハンセン病資料館」 下車(所要時間 約20分)
JR武蔵野線 新秋津駅発 西武バス 久米川駅北口行き
「全生園前」 下車より徒歩(所要時間 約20分)
JR武蔵野線 新秋津駅または西武池袋線 秋津駅から徒歩(所要時間 約20分)
西武バス時刻表
西武池袋線 清瀬駅南口 ⇒ 久米川駅北口
https://transfer.navitime.biz/seibubus-dia/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00110555&course=0001901280&stopNo=1
西武新宿線 久米川駅北口発 ⇒ 清瀬駅南口
https://transfer.navitime.biz/seibubus-dia/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00113453&course=0001901281&stopNo=1
会期中の宿泊は、各自にてご手配くださいますようお願いいたします。国立ハンセン病資料館/多磨全生園周辺には宿泊施設はございません。
交通の便の良い池袋周辺(西武池袋線)又は、新宿・高田馬場周辺(西武新宿線)の宿泊施設のご利用をお勧めいたします。会場までのアクセスは会場案内をご覧ください。
大変ご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。
情報交換会を1日目の夜、池袋サンシャインシティの59階にて開催いたします。東京の夜の絶景を楽しみながら、多くの方々と交流の場を持つことを事務局一同楽しみにしております。詳しくは情報交換会についてをご覧ください。
この度、第37回ハンセン病コ・メディカル学術集会を松丘保養園が担当させていただくことになりました。会期は2025年10月3日(金)・4日(土)の2日間で、会場は「ねぶたの家ワ・ラッセ(Nebuta Museum Wa Rasse)」(青森駅より徒歩1分)を予定しております。
ハンセン病施設の入所者数は高齢化もあり年々減少しており、2024年7月末現在、全国13施設で692名となりました。2023年7月末は792名でしたので、1年間で100名の入所者数の減少となります。この現状を踏まえて、今我々がやらなければならない事は、いかに入所者の方が快適に、心の安らぎを得られる医療・看護を受ける環境を整え提供するか、だと思います。入所者の減少は残念なことですが、個人個人に適したきめ細かい療養環境の提供には有利と捉えることもできます。
今回は、最北端のハンセン病施設ということもあり、少し地方色を強く出そうという目論見があります。そこで、学術集会のテーマを津軽弁の「あずましい」を候補にしました。「あずましい」には「快適な」とか「心地よい」という意味があり、入所者のみならずそこで働く職員が「あずましい」と思える環境をどのように整えるか?という意味を込めています。しかし津軽弁の「あずましい」だけでは他の地域の方に伝わらないので、「あずましい(comfortable)」として、comfortableから発想を飛ばしてもらい、医療・看護・介護・ライフサポート・生活環境・労働環境などの問題を幅広く討議していただきたいと思っております。テーマが漠然としている分、制約が少なく自由な討論になることを期待しております。
ハンセン病コ・メディカル学術集会が松丘保養園で開催されるのは第13回、第17回、第24回に引き続き4回目となります。今回の会場である「ワ・ラッセ」には大型ねぶたが4台常設されており、観光客向けの祭り囃子の実演が2時間毎にあります。そのため太鼓や囃子の音が学術集会場内にも多少漏れてきますが、そこは皆様の寛大な心をもって参加していただきたいと思っています。尚、当地は10月上旬が紅葉の季節となっており、八甲田山や奥入瀬渓流、十和田湖など秋の観光シーズンとなっております。青森市内の宿泊のキャパシティが限られているので、是非とも宿泊の確保を早めに行っていただくことをお勧めします。
青森の地で、想い出に残るような学術集会を目指しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。